会務は誰のため?
5月は総会シーズン
先週末、私が所属する静岡県司法書士会・
静岡県司法書士政治連盟の総会が行われました
静岡県司法書士会の総会にて
静岡県青年司法書士協議会会長の佐藤麻妃ちゃんより
「会務が多すぎて若手司法書士が疲弊しているから
会務の担い手を分散させるとともに、若手に複数
振らないでほしい」
というような質問というか、申し入れがありました
「よくぞ言った!」
という(主に若手の)反応とともに
「まったく軟弱な、だから若いものは・・・・!」
という(主にベテランの)反応も入り交じり物議を醸しています。
ちなみに平成27年度の静岡県司法書士会には
19の委員会がありました。
私は業務研究委員会のうち、株主対策研究と創業支援(2つ)
調停センター”ふらっと”の副センター長
に属しております
その他に政治連盟の副幹事長、
司法書士総合相談センターしずおかの相談員、
市役所等の無料相談員、
法テラスの扶助審査員、
その他関連でいえば、
全青司ADR推進委員会幹事
生活保護支援ネットワーク 相談員
公益財団法人 ふじの国未来財団 監事
もう一つ本日加わることになったので
全部で11
他にもなにかあったかな・・・??
というように複数の会務、事務所の仕事以外のものを
抱えております。
会務やその他のものはほとんどがボランティアベースです。
(日当が出るものもありますがほとんどが少額です)
これでも一時期よりはだいぶ減ったのですよ?
静岡県司法書士会の会員は約480名程度
だと思いますが、会務を担っているのはその内
一部の会員のみです。
にもかかわらず、会の業務がどんどん増えているのが
現状ですので、多重会務者が続出する結果に
なるわけです
会務は市民の皆さんのため、
司法書士制度のために担っているわけですので、
資格制度に守られて仕事を行っている人は
くまなく全員会務をおこなうべきだと考えます。
制度自体潰れる可能性のある時代です。
自分のことばかり考えている人は
得をしているように見えて、実は自分で自分の首を
しめていますよ。
また会務をとおして自分自身が成長もできます。
役割が自分を成長させる
役割が与えられることで勉強をし
能力を高め、ステップアップしていく。
そんな効果があるのでは?
でもこの効果は、自分が進んで行っているかどうか
大きく異なります。
あとは事務所の業務が安定しているかどうかでも
異なるでしょう。
亡くなった父によく
「(司法書士)1年目はありとあらゆることをやれ。
2年目以降は自分のテーマを見つけて絞って追及しろ」
といわれました。
ですので、私は1年目は言われれば何でも引き受け、
いろいろな経験をさせてもらいました。
2年目以降は私のライフワークであるADRに絞って
(その割には全然絞れていないけど・・・)
会務を行ってきました。
会務にあっぷあっぷしている若手のみなさん、
いずれ力となっていくはずですが、いやいややるくらいなら
辞めたほうがいいです。
引き受けたからには楽しんで行う。
それが無理なら引き受けない。これ鉄則
自分のテーマを絞って、テーマに沿ったものを
担ってみましょう。
同じ会務でも市民の皆さんへの貢献も、自分自身へのリターンも
全く異なってくるはずです。
私も含め、後輩に会務を振る立場の先輩司法書士の皆様
「自分(先輩)もあなた(後輩)より多く会務やって
いるんだから、このくらい大丈夫でしょ?」
という心の声がダダ漏れしている恐れがあります。
気を付けましょう。
キャパは人それぞれです。
キャパよりも少し多めの役割を与えて能力を伸ばす
ということもありますが、キャパ以上に大きすぎる
と病みます。
「今どきの子は軟弱だ」と思われるかもしれませんが
いつの時代もそんなものです。
北風と太陽で例えるのであれば、太陽になって
後輩のみなさんの能力とやる気を育てましょう。
自戒を込めて。